日本化粧品検定(1級・2級)は5月と11月の年2回実施されています。
2023年は5月28日に第20回日本化粧品検定1級2級の試験が行われる予定です。
- 化粧品検定って難しいの?
- 勉強はどうやってしたらいい?
- どんなことに活かせるの?費用は?
などと疑問に思うことも多いですよね。
私事ですが、2022年の5月に第18回日本化粧品検定1級と2級を併願受験し一発合格しました。
その時の経験も踏まえ、日本化粧品検定についてお伝えしていきます。
日本化粧品検定について
日本化粧品検定とは
InstagramやTwitterなどのSNSで美容系インフルエンサーの方のプロフィールをみると、『日本化粧品検定1級合格』などと書かれているのを見たことはありませんか?
私もSNSのプロフィールに記載しています。
そもそも日本化粧品検定とはどんな検定なのでしょうか?
日本化粧品検定のホームページにはこのように記載されています。
日本化粧品検定は、美容関係者をはじめとする生涯学習を目的とする一般の方々や学生など、幅広い年齢層の方を対象に、化粧品・美容に関する知識の普及と向上を目指した検定です。化粧品・美容関連の検定では唯一、文部科学省後援の公的資格です。
日本化粧品検定ホームページ
どのような人が受験するのか
- 化粧品会社などの企業で社員教育として
- 化粧品業界・美容業界への転職のための学習やアピールのため
- 個人が毎日のお手入れやメイクに生かすため
私の場合は
以前美容クリニックに勤めていましたが、退職して美容関係の仕事を離れていた期間がありました。
再度美容関係の仕事に就きたいと思い、自己学習を兼ねて受験しました。
実際に受験した会場では私のように1人で受験に来ている方が多かった印象ですが、企業の研修のように団体で受験に来ているような方もいらっしゃました。
1級〜3級までの違い
日本化粧品検定は1級〜3級まであります。
各級の試験内容や費用についてお話していきます。
化粧品検定3級
- 3級はWebからの受験が可能であり、費用も無料
- 正答率80%で合格
- スキンケアやメイクアップの基本的な方法などの美容の基礎知識が問われる
Web試験で何度でも受験できるため、試験監督などはもちろんいません。
そのため試験としては公平性に欠けます。
就職のアピールのためであれば3級では少し弱いという印象です。
個人の知識向上のためであれば気軽に受験できるのでいいと思います。
化粧品検定2級
- 試験会場での受験で費用は6,600円
- 試験時間は50分
- マークシート方式で問題数は60問、正答率70%で合格
- 皮膚の構造やお手入れの方法、メイクの基本テクニックなどが問われる
3級の内容も2級の試験範囲に含まれます。
こちらは試験会場で試験官がいる中での受験になります。
写真付きの本人確認書が必要のため替え玉受験もできません。
化粧品検定1級
- 試験会場での受験で費用は13,200円
- 試験時間は60分
- マークシート方式で問題数は60問、正答率70%で合格
- 化粧品の歴史・化粧品の原料・毛髪の構造やヘアケアにつて・爪の構造やネイルケアについて・口腔と歯のオーラルケアについて・化粧品にまつわる法律などが問われる
2級の試験範囲も1級の試験範囲に含まれます。
2級よりもより幅広い美容に関する知識が身に付きます。
1級に合格するとコスメが読める美容専門家『コスメコンシェルジュ』を目指すことができ、コスメコンシェルジュになるためのプログラムの受講が可能です。
日本化粧品検定の勉強方法
1級と2級の試験範囲を2ヶ月で学習
私は3級の受験はせず、1級と2級を同じ日に併願受験しました!
美容クリニックでの勤務歴があり、試験勉強をする前から少しの知識はありました。
しかし試験内容まで細かい内容や幅広い知識はありませんでした。
申し込む直前に併願受験をすることを決めたため、2ヶ月間で1級と2級の全ての範囲を勉強しなければなりませんでした。
短期間での試験勉強はかなり大変でしたが、無事合格することができました!
私が2ヶ月という短期間で行った勉強方法についてお伝えしていきます。
参考書や問題集は必要?
まず学習するにあたり、テキストを購入しました。
こちらは日本化粧品検定協会の公式教材になります。
検定試験は公式テキストから出題されますので、学習するにはこちらのテキストは必須かと思います。
- 日本化粧品検定のサイトから購入可能
- Amazonや楽天、書店でも取り扱いがある
私は家の近くの書店に並んでいたためそちらで購入しました。
最初は問題集は買わずにテキストの内容をノートにまとめて学習をしていましたが、なかなか学習が進みませんでした。
公式問題集を購入
学習を効率的に進めるために問題集を購入しました。
日本化粧品検定協会の公式問題集です。
- 日本化粧品検定の公式サイトからのみ購入可能
- 試験対策ができる模擬試験やイラストや表が記載された穴埋め式の要点チェックシート付き
問題集は試験内容の各カテゴリ別になっており、問題数もかなり多いです。
私は付属の要点シートが重宝し、これのおかげで勉強がはかどりました!
問題集がいるかどうかでいうと、私個人の経験上購入した方が勉強がスムーズに進むと思います。
実際の勉強方法
問題集を購入し、問題集についている要点チェックシートをコピーしました。
そしてそこにテキストの内容を自分が理解しやすいようにまとめて書き込みました。
チェックシートにはイラストや表が記載されており、穴埋めする形式になっています。
- チェックシートの余白部分にテキストの内容をまとめて記入し自己流のまとめノートを作る
- 自己流まとめノートを持ち歩いていつでも勉強できるようにする
勉強のポイント
学習計画を立てる
テキストの目次を見て「いつまでにここの範囲の勉強を終わらせる」と範囲ごとに学習期限を設けました。
短期的な目標が出来ることで計画的に学習することができました。
覚えにくい名前の成分などはリズムをつけて歌う
聞いたことのない難しい名前の成分などがたくさん出てきます。
成分の名前をリズムをつけて歌うようにして口ずさむことにしました。
常に声に出したり頭の中で繰り返し歌うことでなんとか覚えることができました。
問題集の答え以外もしっかり確認
例えばこのような問題があったとします。
問題:表皮のターンオーバーについて適切なものを選べ
①表皮の生まれ変わりは40日である
②ターンオーバーは年齢ともに遅くなる
③肌荒れを起こしている肌はターンオーバーは遅くなる
④角層で4週間かけてはがれる
これの答えは②です。
正解の答えは一つですが、残りの選択肢のどこが間違っているのか訂正していきます。
訂正できないところはその部分の学習が不足しているため、テキストに戻って学習し直しました。
自分が苦手なところに付箋を貼る
問題集を何回も解いていくと自分が苦手な範囲が見えてきました。
自分が苦手な範囲のテキストのページに付箋を貼り、繰り返し学習しました。
実際に試験を受けてみて
このように2ヶ月でなんとか試験範囲の内容を叩き込みました。
短期間ということもあり、学習しきれていないところもあり不安も抱えながら受験当日を迎えました。
直前は苦手なところを確認するだけ
試験会場は某大学で行われました。
社会人になって初めての試験でとても緊張しました…
私はテキストに付箋を貼った苦手なところを少し確認する程度にして、それ以外の勉強はしませんでした。
これは個人の性格などもあるので、試験直前の過ごし方に正解はありません。
私の場合は試験に対する緊張を落ちつけることを優先し、試験直前は追い込むように勉強はせず試験に挑みました。
感想
- 1級よりも2級の方が試験問題が難しかった
- テキストに記載されている細かな文章からの出題も多かった
問題を解くのにも時間がかかり、2級は試験時間いっぱいを使って問題を解きました。
結果は2級は50点、1級は57点で合格でした。(共に60点満点)
この試験合格後に転職し、再び美容に携わる仕事に就くことができました!
この資格があったから転職できたという訳ではありませんが、この時に学習した内容は現在働く中で役立っています。
また自己のセルフケアにも役立っています。
これから受験を考えている方の参考になれば嬉しいです!